女性 40代(岡山県在住)
夫 40代 会社員
子供:長男 17歳 二男 9歳 2名
婚姻期間:1年未満(ただし初婚のときから換算すると20年以上)
キーワード DV 調停 面会交流
事案と結果の概要
依頼者は,婚姻直後から相手方から激しい身体的DV(暴力)を振るわれ続けてきた。そして,依頼者は過去に相手方と2回協議離婚をしたものの,その都度子どもとの面会交流を口実に夫から干渉され,復縁することを繰り返してきた。 そんな中,依頼者は,夫から激しい暴力を受けて病院に救急搬送され,そのまま夫と別居するようになった。そして依頼者は,別居期間が続くうちに,夫との離婚を決心したので,当事務所が受任。 離婚調停を申し立てたところ,相手方は離婚条件として二男との面会交流を求めてきた。しかしながら,過去に面会交流を通してDV被害が継続してきたことを主張し,二男がある程度成長するまで面会交流を見送るという形で調停離婚を成立させた。コメント
当初相手方が面会交流を求めてきたとき,調停委員は面会交流をさせることを前提として話を進めていこうとしました。これに対して代理人が強い抗議をして,面会交流を実施することの危険を調停委員と家庭裁判所調査官に理解してもらいました。 一般的には面会交流は子どもの福祉に資すると考えられますが,DVが絡んだ離婚事件で面会交流を安易に考えると,大変なことになります。The following two tabs change content below.
弁護士 柴田収
弁護士法人テミス法律事務所代表弁護士。「感情的なことも含めて真の満足・納得を得てもらうことは、依頼者にとって経済的な利益よりも大切なときもあり、そこまで追求していきたい」と考え、多数の離婚問題の解決実績を持つ。近年は、特にモラハラ・DVを原因とした離婚事案を中心に取り扱っている。依頼者が自分らしく新たな日々を生きるために最適な解決策を常に考え、日々精進を重ねている。2023年10月、監修を担当した紅龍堂書店編著『毒親絶縁の手引き』出版。
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